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受注から製作の流れ
図面がある場合とない場合で、製作工程が異なります。
極興ゴム製作所は図面化できますので、現物(実際のゴム製品)の図面がなくても製作できます。
①図面がある場合
現物の図面を基に、試作金型・製品のお見積りをご提案いたします。
お客様合意の上で、試作金型を作成し、次に試作品を作成します。
②図面がない場合
◆現物をお持ちで、同じものの製作をご希望の場合は、その現物をお持ちください。
◆図面がなく、現物もない場合は、漫画などのイメージ画やイラストをお持ちください。
どちらの場合も、お話を伺いながら図面化いたします。
図面化してからの製作の流れは、①図面がある場合と同じです。
図面がない、現物やイメージでの製品作り その1
【リモコンにゴムカバーを取り付けて欲しい】
ある日、こんな仕事が舞い込んできました。
「リモコン装置にゴムカバーを取り付けて欲しい」と、お客様がリモコンを持って来社されました。
話を詳しく聴くと、「リモコンの液晶画面が割れてしまい、困っている」とのことでした。原因は作業中にリモコンを落としたり、ぶつけたりしてしまうことでした。
極興ゴム製作所からの提案
液晶画面を保護するゴム製品の漫画(イラスト)を何種類か描き、その中の1つをお客様に選んで頂きました。 簡単な図面を描き、型屋さんと話し合って試作金型を製作しました。
お客様に納品
ゴムの特製を生かした、リモコンにピタッとはまる製品を作り、お客様に喜んで頂きました。
図面がない、現物やイメージでの製品作り その2
【マグロのはえなわ漁に使うクッションゴムを作って欲しい】
ある日、知り合いの商社マンから「こんなもの作れないかな?」と連絡がありました。 話を詳しく聴くと、『マグロのはえなわ漁』に使うクッションゴムを作ってくれるゴム屋を探しているとの事でした。 巨大マグロが暴れて、口に掛かった針穴がだんだん大きくなって、針が外れてしまうことがあるそうです。そこでクッションゴムを使い、マグロの口に掛かる力を和らげようと考えたようでした。
極興ゴム製作所からの提案
要望に応えるクッションゴムには、800~900mmの長さが必要です。その長さのゴムを作るには、大きなゴムプレスの機械がないと作ることができません。そこで、700mm角のゴムプレス機を斜めに利用して、要望のゴムクッションを作ることに成功しました。
お客様に納品
しかし、実際に『はえなわ漁』に使ったら、マグロのパワーに負けてしまい、切られてしまったようです。どこかの大学の先生が計算してクッションゴムの太さや長さの数値を決めたそうですが、巨大マグロが必死に逃げる力の方が、計算式をはるかに超えていたようです。
その後、この話はなくなりましたが、人間の欲と技術が勝つのか、マグロの警戒心とパワーが勝るのか、と言うおもしろい勝負に少しの間参加でき、良い経験ができたと思っています。
これらの話は、試作のほんの一例です。
御社でお困りの事などがあれば、極興ゴム製作所にお話をお聞かせください。
ゴムローラーとゴムパッキンのカット、研磨、既存の金型を使った試作作り
パイプの金型を数種類持っています。全長200mm~400mmくらいのものです。
その金型を生かし、試作品を作っています。内径も大体のサイズは揃っています。シャフトを送っていただき、成型加工したゴムを圧入して、研磨加工に入ります。材料はEPDM(プロピレンゴム)・CR・NBR(ニトリルゴム)を揃えています。お手持ちの特定材料での試作作りをご希望の場合は、お問合せいただいた上で、その特定材料を極興ゴム製作所までお送りください。
スライスパッキンの作り方も、上記と同じです。金型の予算がない製品は、このようなやり方でパッキンを作ります。外径は研磨加工になりますが、寸法はシビアに出すことが出来ます。